スタンダードプリコーション

標準予防策(standard precautions)

手を洗う、アルコール 手指消毒をする、マスクをする。場面に応じて手袋をする、ガウンやキャップを着けたり、ゴーグルを使用したりする。器具の消毒や環境の消毒など。誰が感染者かわからないので、すべての人に対して感染予防行動を普段から常に行いましょう、というのが標準予防策(standard precautions)です。日常的に感染予防に対する行動をとりましょうという考え方で感染予防対策の基本となります。この対策は以前からあるもので新型コロナのための対策ではありません。医療機関ではこの考え方に基づいて感染予防対策を実行しています。感染が判明している人についてはさらに厳重な感染予防対策がとられます。感染予防を徹底しようとすればするほど消耗品が増えて経済的負担が増えます。また、時間も手間も取られるので人件費もかかることになります。入院費用に上乗せされますが、わずかな額ですので病院の増収にはなりません。病院では年に2回以上感染対策に関する講習を受けることが義務付けられています。診療所でも同様の感染対策が求められています。感染予防対策を徹底することは収益の上では赤字になりますが、診療の質を上げることにつながります。新型コロナ感染拡大のため、こまクリニックでは4月に感染予防の院内講習会を行いました。チームこまクリに新メンバーが加わったこともあり、9月2日に2回目の院内講習会を行いました。短時間でしたが、接遇の講習も合わせて行ないました。新型コロナに負けないクリニック造りに精進してまいります。

 

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